まいやん

美と殺戮のすべてのまいやんのレビュー・感想・評価

美と殺戮のすべて(2022年製作の映画)
3.8
survival as art

メトロポリタン美術館に怪しげな集団
美術館の一角でデモが行われる
オキシコンチンによる副作用を隠し
人の痛み、弱みから利益を得
財を成した一族の名前を消すために

写真とともに姉と両親の記憶を辿るナン
彼女の人生に大きな影響を与えている
差別されたマイノリティの仲間たちの
彼女の美しくて残酷な作品も度々登場する
2度とない瞬間を捉え、心を奪う

ナンは、外から傍観しているのではなく
アメリカ社会の病みの当事者である
身の危険やキャリアを失うリスクも顧みず
楽しそうにデモの計画を立て実行する
見ていてハラハラもするが気持ちいい
今を精一杯生きている
まいやん

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