なべ

美と殺戮のすべてのなべのネタバレレビュー・内容・結末

美と殺戮のすべて(2022年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

資本主義がもたらした惨状を追っていくドキュメンタリー。ナンの人生を追いつつも、オピオイド問題を取り扱い、最後には彼女たちの行動によって美術館から元凶であるサックラー家の名前が消えた。
印象的だったシーンは、オーバードーズによって被害を受けた体にはまた別の薬のオーバードーズで助かることもあると取り上げたところ。金のために中毒性の高い薬物を安全と騙って売りつける行為のどこが慈善家か。彼らの資金が美術館を存続させてきたことに違いはないが、あまりにも行為が凄惨すぎる。罪は償うべきだった。
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