きよ坊

美と殺戮のすべてのきよ坊のレビュー・感想・評価

美と殺戮のすべて(2022年製作の映画)
4.0
Netflix「ペインキラー」で鎮痛剤を意図的に乱用に導いていく汚い手口は予備知識としてあった。写真家ナン・ゴールディンが被害者のひとりでもあったという、社会活動と写真家としての半生の実録。
美術館での思い切った抗議運動もインスタレーションだし、姉と親との関係を発端に過激な生活に身を投じた生き方が、すべてアートとして成立している。
親とは断絶しているのかと思いきや、娘らしくママに優しく話しかけながら動画を撮るシーンもある。
微妙な表情と空気感に、親子の溝が見えてしまっていたたまれない気持ちになった。
写真も本人も美しかった。
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