エモーショナルに描きすぎず茶化さないマイケルムーア、といったドキュメンタリーだと思った。
医療用麻薬による中毒死はいかにもアメリカらしい問題だが、紅麹問題で騒ぐ日本と被害の規模は桁違い。
デモパフォーマンスのシーンがおもしろかった。血塗られた紙幣をばらまくとか、あぁいう発想はすごい。
最後は必ず寝そべって締めくくる。日本でやるとしたらせいぜい「人間の鎖」ぐらいじゃないか。
ナンの側近みたいな女性がなぜこの活動に熱心に参加したのかはよくわからない。
サックラー家の名前を美術館から消すにいたるムーブメントとして効果があったなら、彼女たちは少し報われたのではないか。