りえんぬ

美と殺戮のすべてのりえんぬのネタバレレビュー・内容・結末

美と殺戮のすべて(2022年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

傑作。数十万人が中毒や合併症で亡くなったオピオイド系の薬剤をその危険性を知っていながら販売し続けて巨万の富を得たサックラー家と世界有数の美術館のつながりを暴くドキュメンタリーとなっている。美術館などに支援を行うことで社会的イメージを向上させ、実際にある問題を覆い隠す……というのは、現在行われている西洋美術館の「ここは未来のアーティストが眠る部屋となりえてきたか?」が西洋美術館の前身ともいえる川崎重工とのつながりを批判していることと明確に繋がると思う。この映画は現在進行形の話をしているのだ。
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