イラン国家の安全を脅かしたとして20年間の映画制作を禁止されたジャファル・パナヒ監督作品。
国境付近の小さな村からリモート指示を出しながら新作を監督するパナヒ。そんな彼がある写真を撮った事で村の問題にまきこまれていく…
古い慣習による婚約は自由恋愛を阻害し、愛する者だけでも自由を得て欲しい思いやりは相手の希求する者ではなく孤独を与えてしまう…
我々にとって当たり前な表現の自由や自由恋愛が命を懸け国外へ逃亡しないと得られない現実、そして自由があれば起こり得なかった悲劇…
危険や苦難の中、再び創造する希望を存在理由に映画を撮り続けるパナヒに、賞賛する事しか出来ない自分の無力さよ…
