OSHO

熊は、いない/ノー・ベアーズのOSHOのレビュー・感想・評価

3.8
何の事前情報もなしに鑑賞。とにかく奇妙な映画だった。とりあえず熊がいるかどうかは関係ない。

①イランを出国禁止になった映画監督がトルコとの国境付近のイランの村に滞在している。
②トルコでドキュメンタリー風映画を撮影している。監督はイランを出国禁止になった監督で、インターネットを通じて助監督に指示を出して映画制作している。
③監督が滞在している村は良い人ばかり。ただ、昔からのしきたりに縛られている。また、その村は、トルコとの密輸で潤っており、訳ありの人が多い。
…という設定からして奇妙な映画。

主人公の映画監督は、カメラも好きで村の写真をたくさん撮っている。
その写真を巡り、村の若者が揉め事を起こす。
一方でトルコで撮影していた映画の主演の2人(たぶん本当に恋人同士)も揉め事を起こしてしまい…
2組の若者が揉め事を起こしてるけど、映画監督の主人公は何もできない…という話し。

ざっくりしたストーリーは理解できたけど、奇妙な映画だな…というだけの印象。

ネタバレサイト否定派の私だけど、さすがにこの映画では鑑賞後、ネタバレサイトを見てしまう。
この映画監督役の男は、本物の映画監督で、実際、イラン政府から20年間の映画撮影禁止、出国禁止の刑をくらっていること。この映画もゲリラ的に撮影していて、この映画撮影後に実際に逮捕されたとのこと。
想像以上に凄い決意と思いのこもった映画でした。

凄い決意での映画だし、ストーリーが奇妙な理由もわかったけど、映画としての評価はまあまあレベルまでです。
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