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アルゼンチン1985 ~歴史を変えた裁判~のmegurosのレビュー・感想・評価

3.8
クーデターによって成立した軍事独裁政権は国民に過剰な弾圧を行った。反国家主義者をテロリストと称し、対応を正当化するようなロジックは最近も聞いた気がするが、いま裁かねば無罪放免、裁判が普通に行われない国になってしまうという危機感からストラセラ検事と若者たちが立ち上がる。

期待していた脅しの部分は人も死なず血も流れず、思っていたよりもずっとマイルド。

映画の見どころは最終弁論のところと決まっているが、アルゼンチン国民の合言葉、ヌン・カマス(2度と再び)で締められており、ここは誰にも響くのではないか。もう繰り返したくない失敗ばかり、それが顧みられない国に生きていれば尚更。
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