おかちゃん

ルードボーイ:トロージャン・レコーズの物語のおかちゃんのレビュー・感想・評価

3.0
ReggaeMusicに興味ある者には必見。 興味ない方は見る必要は全くない。

▪️ どんな事柄にも共通する現象だがニッチでレアな個性的Cultureが、ある偶然(往々にして先見の明と商売上手に長けている者によって)一部のコアなfanに受入れられTredになり大衆に広めらる。一つのMovementになると、そこに金が絡み商業化が加速する。そして資本主義経済の枠に囚われ、その本質を失われていていく。 ここで重要なのは創作者の創作意欲と商売戦略とのバランスだろう。そしてそれを受け入れるリスナーも関係する。そんな典型の姿をドキュメントする。
▪️ 当時の日本のポピュラー愛好家は、Reggaeという音楽が存在する事をある日突然認識する。だがそれは優秀なプレーヤーが発掘してきた音❓️で、しかもJamaicaで流行る1ジャンルという認識でしかなかった。そしてPunk Rock Movementの中でClashなどを通じてSka&Rocksteadyのルーツを知る。そこから時代を経るとともに、我々に表面的にしか見えてなかった現象が実は重層的に英国大衆の経済的階層の中で浸透してきたCultureでありMovementであることが認識されてくる。特に移民2世のアイデンティティとして貴重な意味合いをもっていることを知る。
▪️そんなMovementと資本主義経済との相関関係の栄枯盛衰を想い出させる記録映画だった。

ただ、そんなことは理屈の世界であって、要は貴方の「心に響く」音であるか?どうか?が問題だ。

あの時代、確かにMovementはあったがSweetなmellowな旋律を好んだ音楽Fanもいたわけだし(Aswadの変化とか)、その後に流行るLovers Reggaeを好むリスナーもいたわけだ。供給する側も経済的充足感を求めたのは事実だろう。そしてCultureは、Club Musicの中で変遷して永らえている。世界経済がグローバル化する中で様々なCultureが浸透して理解が進んでいる。しかし…。
文化のグローバル化とはこう言うこと?
づっと気にかけて数十年が経つ(笑)