酒を片手に西へ向かう

バートン・フィンクの酒を片手に西へ向かうのレビュー・感想・評価

バートン・フィンク(1991年製作の映画)
4.2
皮肉にも映画を、映像を研究しすぎた映画というものがあるな。
刷り込まれたシーンに略称してもらって筋を、境遇を伝えるのはオシャレにもほどがあるし、火事のシーンだってハンパじゃなく綺麗に美しく映ってる。
繊細に人を描いているし、見てるこっちだってくたびれるような情景を作り出すのが完成されすぎてる。

人を楽しませるエンターテイメント性と人の魂をむしり取って率直に描くリアリズム性が見事に融合して、いかにもユダヤっぽい