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バートン・フィンクのココのレビュー・感想・評価

バートン・フィンク(1991年製作の映画)
3.0
1本道のシンプルなストーリーに見えて難解で思ってた映画と全然違った。壁のアップの後は夢に切り替わったのかと思ったけど事実として進むし、だんだん混乱してきて、どう理解してよいのか悩む作品。
全体的に隠喩が多いのと、ユダヤやヒトラーなど自分の知識・理解不足が結構あるのが原因か。


冒頭のホテル到着から部屋に入ってしばらくするまでの表現は面白い。とても奇妙で異常な現象の連続で鑑賞者の不安を煽り、ここがヤバい場所であることと、これから起こる事件を暗示している
例えば、ロビーでは消えないベルの音、なかなか現れず地下から出てくるフロントスタッフ、名前を2回繰り返すなど印象を残すチェックイン手続き
エレベーターは時間が止まったようにスタッフの反応が遅い
通路はやたら長い
部屋でも埃っぽい、ベッドスプリングのきしみ、開かない窓、メモ帳の黄ばみ、壁紙の剥がれ  など
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パッケージはひょっこりはんだとずーっと思ってて右側(チャーリー)をあまり注視してなかったのだけど、ネクタイだったとは!

裸のランチ(映画)は本作をかなり参考にしてると感じたのに、公開は同じ年か、、

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改めて考えると、街にはいなくてホテルでもバートンだけ刺される蚊が気になる
もしかしてチャーリーはベルゼブブ(蝿の悪魔)に似た蚊の悪魔?を意味してるのではないだろうか ベルゼブブなら暑さ、炎も納得できる
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