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東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-のEDDIEのレビュー・感想・評価

2.3
タケミチは運命を変えられるのか!?
あっという間の90分…ただアガらない。前作が良作が故、期待値が上がっていたが、決戦の前哨戦でしかなく、ダイジェストも多く、前後編にした理由が大人の事情にしか感じられない。

たった90分、されど90分。
短い、短すぎる。
しかも体感時間が短いとか前向きな意見ではない。
回想も多い。
なのに90分もあるのだ。

なぜこの内容で1本の映画にしてしまったのか。

何部作かの作品と比較してみよう。
作品の是非は置いておいて『るろうに剣心』のTheFinalとThe Beginningはそれぞれで独立した作品だ。
『ちはやふる』上の句と下の句。それぞれで独立しているし、ちゃんと盛り上がりどころも満載だ。

さて、本作はどうだろう。
ただキーマンとなる1作目には登場しなかった東京卍会のコアメンバーや今回敵となるバルハラのメンバーの紹介PVにとどまっているのだ。
なんてこった。全然面白くねーぞ。
もちろん盛り上がりどころは多少はある。しかし上がらない。

それはずっと心のどこかに「前後編にしなくても良くね?」って気持ちがあるからだ。
それは鑑賞した後にも変わらなかった。

1作目は大絶賛した。だからこそ残念でならない。これは原作ファンは喜んでいるのだろうか。僕が原作を知らないからこんな不満が出ているのだろうか。

あくまで想像の話だけど、続編で興収を伸ばすのはハードルが高いし、それでもキャストは豪華で製作費も高い。
本来、多少の長尺になっても1本で済む話を前後編としたのは、前作よりも数字が落ちたとしても前後編にすればその分の収益が見込めるから。この内容なら連続ドラマにしてほしいぐらいだ。

仮に後編だけ150分とかの長尺になったとすれば、それはそれでバランスが悪い。
キャストは相変わらずみんな素晴らしい。
村上虹郎なんて最高じゃないか。永山絢斗のロン毛の違和感に吹いてしまったのは僕だけじゃないはず。
だけど、そんなことはどうでもいいのだ。

1本の作品として、1本の映画として成立していない。観客を舐めすぎている。
後編がどんなに素晴らしい内容だったとしても本作のこの評価は覆らない。

〈キャスト〉
タケミチ(北村匠海)
ドラケン(山田裕貴)
ナオト(杉野遥亮)
ヒナタ(今田美桜)
キヨマサ(鈴木伸之)
三ツ谷(眞栄田郷敦)
半間(清水尋也)
アッくん(磯村勇斗)
場地(永山絢斗)
一虎(村上虹郎)
千冬(高杉真宙)
キサキ(間宮祥太朗)
マイキー(吉沢亮)
真一郎(高良健吾)

※2023年新作映画61本目
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