CHICORITA主任

バルド、偽りの記録と一握りの真実のCHICORITA主任のレビュー・感想・評価

4.0
東京国際映画祭2022にて鑑賞。
黒澤明賞を受賞し急遽来日したイニャリトゥ監督の舞台挨拶付きという贅沢な上映を楽しめました。
バルドとは、チベット仏教の言葉で「死と生まれ変わりの間の状態」を指す言葉。生死の狭間にみた夢のような、幻想的で支離滅裂な、ちょっとおかしみのある映像が味わえる作品。
監督自身が「目を閉じて自分の内面と向き合った」と語ったように、半自伝的な側面もあり、イニャリトゥ監督のルーツや葛藤も垣間見られました。
3時間近くの長尺ですが引き込まれて熱中でき、長さはそれほど感じないものの、やはり劇場での鑑賞が適した作品だと思います。Netflix制作の配信メインの作品ですが、劇場公開もするようなので是非足を運んでもらいたい一本です。
今年は映画祭たっぷり堪能できました。また来年も楽しみ!
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