このレビューはネタバレを含みます
センチュリーシネマの大島依提亜さんとSYOさんのトークショー付の上映にて。
ティルダ・スウィントン大好きだからまず、ティルダ・スウィントンが母子の二役を演じている時点で満足度が高い!かっこいい役が多い中、少女のように泣きじゃくるシーンもあって新鮮
ホラー映画のテイストで演出しているため、一貫して緊張感漂う雰囲気。でもホラー映画ではないので、あくまで「なにか不吉な事が起きそう」な雰囲気のまま物語が進行します。
何かが映ってそうな画角や誰目線なのだろう?と思えるようなカット、不安定な音楽などが煽ります。
建造物も『シャイニング』のオーバールックホテルを彷彿するおどろおどろしさ。絶対この屋敷には何か良くないものがある!と思わずにはいられない。
しかし、ラストシーンではうってかわって明るす雰囲気の良いホテルとして演出されていて、あぁ全て娘の心の内の様子を表していたんだなとわかる。
正直話のオチは"でしょうね"と思うようなものでしたが、そこに至る過程やそこからの心の再生など、セリフこそ少ないものの丁寧に描かれているのは好印象でした。