ティルダの美しさをダブルで堪能出来る!!
イギリスの幽霊屋敷的な話、雰囲気がめちゃくちゃ好きでした。
年老いた母と2人だけで訪れた古く格式の高いホテル。
娘ジュリーは映画監督で脚本の執筆専用の部屋も予約していたがホテル側の手違いで予定通りの部屋に泊まれず、態度の悪い客室係などにイライラさせられながらの滞在となる。
ホテルにはなぜか自分たち以外の客が居ない様子。それでも2人はゆったりとした時間を大切に過ごす。
最初の違和感が、後々ああそう言うことか…と分かり始め、特に何事も起こらないけれど、次第にそのホテルのことが分かり始める。
驚くことはほぼ何もなく、ただただ淡々と古い屋敷の過去がまだそのホテルにはひっそりと息づいていて、それはこの2人の極々私的な亡霊なのだ。
雰囲気と言い、1人二役(母と娘)を演じ分けるティルダの時代を超えた美しさには惚れ惚れするばかりで、決して見飽きることはなかったけれど…
ラストがあまりにも腰砕けであった。
どうせ何も起こらないならそれでも良い。なんだかわからないけれど、それは過去の亡霊の仕業であったと言われれば、アート系の目の保養をさせて貰った…で済んだものを…
そんな終わり方なの?正直がっかり。
最後を除けば、久しぶりに英国のゴーストストリーを堪能したと言う満足感はあったので美しいティルダを拝む為にもう一度観てもいいかも。
マーティン・スコセッシ制作総指揮。