Palak

ボーンズ アンド オールのPalakのレビュー・感想・評価

ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)
2.0
ナルシシズムに溢れた偽善的で薄っぺらな青春人食いロードムービー。アーティスティックな雰囲気で誤魔化してるけどやってることトワイライトとかのヤングアダルトものと大差ないじゃんくだらない。

監督の前作サスペリアが大好きでかなり期待してたのでめちゃくちゃ残念。

抗えないサガを抱えた孤独な若者が寄り添って生きる。。みたいな別にそれはいいけどお前完全に顔でついてくやつ選んでるだろなめんな。キモいおっさんは無理だけどよく脱ぐ美青年なら心開くっておいこら。

このテーマなのに映画のなかではみ出しものへの愛が微塵も感じられなかったのは致命的。被害者にわざわざ社会的弱者を選ぶのも意味不明だし、あのキモおっさんもこのテーマに沿って寄り添って描けることもできただろうにキモいやつはキモいことするだけってあまりに独善的じゃない?むしろ美男美女カップルのお泣かせシーンの生贄になっちゃってるしなんだよこれ。

お前らひたすら人食っといて葛藤や苦しみもなしに人を泣かせようとすんじゃねぇ。まず贖罪しろ。


演技や演出、映像は安定のクオリティで見応えあっただけに内容の軽薄さにかなりショックを受けた。2022年にもなっていまだにこんな美男美女ストレートカップルだけが絶対正義の世界見せられなきゃいけないのか。
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