カニバリズムを美しくセクシャルなものとして撮っちゃうセンスは正直古いし、80年代後半のLGBTQとして隠喩しちゃうのもなんだかなあ、と言う感じ。展開も強引なところが目につく。
が、映像の素晴らしさ、キャストの美しさなんかはさすがですね。ジェシカ・ハーパーが出てきたのにも驚いたし、当時のホラー映画への目配せもあるか。
しかしながら最大の眼目はやっぱり「キモいおっさんはなぜキモいのか」を赤裸々に描いたことであろうか。シャラメ君がイケメンすぎる以前の問題として、だからおまえはダメなんだよ、おっさん……。