このレビューはネタバレを含みます
自分のことを名前で呼ぶな!
ティモシー・シャラメがとにかく美しく華がある。初めて画面に出てきた時は息を飲んでしまった。
「みんな好きだよね、シャラメ」みたいなテンションだったが、そりゃ惚れるわと理由がわかった。
その他にも、マーク・ライアンスやジェシカ・ハーパーと名優が脇を固めていて嬉しかった。
とにかく長いロードムービーに感じてしまい、最後らへんはもう早く終われと念じていた。
食人欲求を兼ね備えて生まれてきた者を「本来持ってはいけない習性であり、治ることを神に祈るしか無い」と主人公の父が発言するシーンがあり、今作はカニバリズムに作中時代のLGBTQ+を反映させて描いていたのでは無いかと感じた。
彼らが「同類は匂いでわかる」というのは、「わずかな仕草や行動を見て感じ取る」今よりも迫害が強かった時代とも通じるものがある。
長く孤独で生きてきて拗らせすぎたサリーも狂ってはいるけれどもどこか可哀想な部分もある。
骨の髄まで愛することをまざまざと見せつけるエンディングはとてもロマンチック。
ただ長い