『食人』という残酷な題材のなかでティーンエイジャーの孤独と葛藤と青春が違和感なく描かれていて、完全にサイコホラーでもスリラーでもなくヒューマンドラマだった。
むしろあそこまで血にまみれた作品で、襲う側に心を寄せられるのは2人の悩ましい演技とサウンドやカットのこだわりのリアルさからかな..
相変わらず美しすぎて、ふとしたシーンでもアートみたいに釘づけにさせるティモシャラ。その絵力に食われない、テイラー・ラッセルの遠目のカットでは華奢で愛らしいのに表情で掴ませる雰囲気が好きだった。
どれだけストーリーがすすんでも終着点が想像できない心苦しさを感じるロードムービー調の青春作品。
見終わった直後は本当これに合う言葉が見つからなかった。