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ボーンズ アンド オールのetcetranのレビュー・感想・評価

ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)
3.9
グロテスクと純愛の対極性が印象深い。
マレンとリーの美しさと
癖のある他の登場人物についてもそう。
特にサリーについては
個人的にどうしても受け付けられないものがあった。

「骨まで食べると最高の快楽を得られる」ことと
最後にリーが「骨まで食べてくれ」と頼んだこと。
刹那的な快楽がもつ性質と
深いところからくる人の愛の行為は
紙一重であって大きく非なるもの、だなと。

マレンが「カニバリズム」というくくりの中に埋没せず
自分の真のアイデンティティを模索しようと
自分を曲げない姿がとても好きだった。
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