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ボーンズ アンド オールのこのネタバレレビュー・内容・結末

ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

カニバ系ホラーでしよ〜……でも赤髪ティモシーみたいしみるかぁ……と恐る恐る観たがいい意味でホラー要素はそんなに強くなかった。
カニバがホラーとして作用するよりもマイノリティとして扱われているので、なんかすんなり受け入れられる。そんなことよりおっさんが怖い。
痛々しいシーンはあるがそんなに。最初の痛いとこだけヒッとなったけれど、次からは慣れた。彼らは顎の力が強かったりするのかな……食われる肌の質感がもっちりぺろぺろで偽物っぽくて、そんな餅みたいに伸びて噛み切れるの??と思ったけど食おうとしたことないからわからない。実はそうなのかも。

食人族、普通の人として生きようとすればするほど孤独感も苦痛もすごそうだなと思った。
人食べながら世の中に溶け込むのは難しいだろうし、食べずに生きると側にいる人を食べたくなるだろうから、どのみち距離を取らないといけなそう。
同族で人を食べることに関する価値観(はちょっと衝突もあったけど)が合う人と出会えたリーとマレンは幸せそうだった。
どんな内容であれマイノリティを自認してすぐって不安だよね……

最後はタイトル通りリーを骨まで食べて、同一になった表現と解釈した。
マレンはずっと食べることを「他人の人生を壊す」と思っていたけど、リーを食べたことは愛だと思った。
あのあとのマレンはどう生きていったんだろう。
こ