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アテナの10000lyfhのネタバレレビュー・内容・結末

アテナ(2022年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

フランスの移民向け(?)集合住宅アテナで、警察に人種要因で殺されたとされるアルジェリア系少年の 3人の兄たちが、それぞれの属性に基づき、怒りを発露。実は、警察を偽装したレイシストの犯行と判明、映画のメッセージは「レイシズムだめ、目には目をだめ、警察を悪者にするな」と、非常に真っ当。その上に、怒りが昇華された暴動や、特に次男アブデルの状況推移に伴う人格の豹変(怖い!)が、むき出しで描写される。総じて迫真で圧巻の良作だが、三男カリムのとる、集合住宅をバリケード化し立てこもる行為が、率直に謎。冒頭の警察署襲撃以外は、警察への報復になっておらず、破壊対象は自らの居住地で、リソースが限られているので制圧されるのは時間の問題と、集団バンザイ示威行為でしかない。多くの観客は「感情的に理解できる」と「好意的に解釈」するかもだが、私は「脚本の詰めが甘い、製作陣のミス」と指摘したい。長回し凄い!が必然あるか?劇伴は沈静的なオケ、コーラスで、ありがちとも無難とも言えるが OK
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