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續・丹下左膳のmitakosamaのレビュー・感想・評価

續・丹下左膳(1953年製作の映画)
3.4
1作目をスカパーで放送。続編の今作が放映されず困っていたらアマプラに有るではないか!

前作で2本の妖刀を巡り、丹下左膳と諏訪栄三郎が争う中で捕り物が囲むというクライマックスで終わった所。
川に落ちた栄三郎は大岡越前と通づる乞食坊主の先生に救われ、拳銃を持っているお藤に助けられた左膳は、雇い主である主君に裏切られる。
越前の戦略で饗庭の大名は、命令を下した左膳を知らん存ぜぬを通さざるを得なくなる。

左膳は、完っっっっ全に梯子を外される格好となる。狂人左膳もこうなるとちょっと可哀想になる。
一方、栄三郎もあんなに爽やかだったのに、左膳への恨みと共に妖刀に狂わされていく。この栄三郎の存在はイイネ。ある意味で左膳と表裏一体の関係性になる。バットマンとジョーカーみたいな。

饗庭の大名は月の輪軍を左膳に差し向け、更に越前も捕り物を送る。
その上、栄三郎を救うべくお艶は、自分を差し出す条件に旗本の鈴川を差し向け、お艶の兄も金策に走る。各々のキャラが縦横無尽に活躍する複雑な展開!実に面白い。

左膳が大名屋敷に乗り込むクライマックスの前に栄三郎がストーリーから脱落するのがちょっと惜しいか?二人の間柄を考えるとこの二人の対決を真のクライマックスとして見たかった気もある。
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