あける

ホワイト・ノイズのあけるのレビュー・感想・評価

ホワイト・ノイズ(2022年製作の映画)
4.0
え、どうしよう
ここにきて、今年映画ベストの5位には入りそうな予感……
まさかのw


とりあえず、
スーパーで踊るシーンが好きな人絶対観て

スーパーじゃなくても、みんなが踊るシーン(群像ほわほわダンス的な感じだけど)好きにはたまらん

なので最後の最後に好きレベルめっちゃくちゃ高くなってしまった……wwww


序盤からあらゆる場面の印象が違くて観ていて飽きない。

観始めた頃はメタ的なものだろうかとか思いながら見ていたけどもやはりそんな印象で、このコロナ禍を反映させている風なSNSの情報錯綜感とか恐怖や不安を認めろという人の声だったりとかそのへんこんな風に落とし込めているのがすごーいって思った。
台詞が台詞なのに台詞っぽくないのよね。
言葉と現実の差が曖昧で恐怖や痛みを感じるとかはまさにメタ的。

そういえば私にも謎の悲しみと困惑で不安定になった時があった、2年前くらいに。
噴き出て落ち着いたけども。

危ないって言ってんのにみんな今年はもう外で歩いて旅行もしてるしご飯も食べてるっしょ?
雲が綺麗だって雨やばいよって言われてても外出る人は出るよね。って風刺的とか思ったりしたけど現実もそんなもんだ。




【死の恐怖は消えないけども、
それでも互いを信じて生きてこうね】
みたいなのが、
昨年この時期に出た『ドント・ルック・アップ』の
【死は怖いけど受け入れた風で受け入れよう】と打って変わった印象になり面白かった。

『ドント〜』のラストのジョナヒル以外の展開気に食わなかったのはコレだな、と改めて感じた。
賢いかもしれないけど頑なになって不安になりながら身を固くしてとどまるより、
とりあえず手を取れる人でその空間ふわふわ動けるくらいの柔軟性でやっていきたいしあわよくば生き残りたいし楽しみたいってきもち。


だからこの生活のまわりにあるあらゆる雑音も愛しくなるものなのかもしれない。

のびやかに私もスーパーで踊りたい

たゆたう〜


まぁ銃出てくるのアメリカ!って感じで銃信仰し過ぎてて笑うけど。
都合の良いアイテムだなー!笑



それはそれとしてさ、
どんなにおっさん感を出しててもアダムドライバーがカッコ良過ぎるんよ…!!!
全然タイプとかじゃないのに自動的にカッコいいって有無を言わさずなるやつ。
健在でした。
あける

あける