このレビューはネタバレを含みます
病的なまでの脅迫観念か、妄想なのか。日常の中に溢れる不安と恐怖、迫る死の予感。
言われてみれば気になるけど、別に気にならない人にとってはただの日常。
そんな特異な視点からの日常はなかなか面白い点はあった。
ただ、迫ってくる有毒物質や崩れていきそうな家庭環境など、面白くなって行きそうな要素は沢山あったのにどれもフワっとしていて掴みきれないまま終わってしまった。
サスペンス的な不穏さは薄く、全体的にコメディ風味なのもあって展開はゆったり。
マリッジストーリーのように鬼気迫るような夫婦間のやりとりみたいなものもなく、なんとなく怪しくてけどなんとなく解決してしまっているという緩さ。
この緩さもいい部分ではあるんだけど。