メイクイーン

蟻の王のメイクイーンのネタバレレビュー・内容・結末

蟻の王(2022年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

映画館で鑑賞。
教え子と交際していた教授が「教唆罪」で起訴され、教え子は親にコンバージョンセラピーの施設に入れられ電気ショックなどの治療により心身ともボロボロになってしまう話。
同性愛者の裁判の話ということから、同性愛が違法だったのかと思っていたらそうではなく、そもそも当時のイタリアには同性愛者はいないから禁止する法律がないという建前だったそう。それでも同性愛を嫌悪する社会だから「教唆罪」によって同性愛者を罰しようとする。
二人に協力的な新聞記者もおそらくゲイなのだろうと思った。だからこそ熱心に裁判を傍聴し、記事を書き、世論を変えたかったのだろう。
結局、教授と教え子を含めその家族も誰一人救われない。憎悪と偏見のある社会では幸せになれるはずの人が幸せになれない。