備忘録
1989.8に鑑賞。
アーノルド・シュワルツェネッガー主演のコメディ作品。
共演はダニー・デヴィート、監督はゴーストバスターズのアイヴァン・ライトマン。
シュワちゃんとダニー・デヴィートが、全く似ていない双子の兄弟を演じる。
二人は秘密の研究で生まれた双子で、兄のシュワちゃんにいい所が全部行ってしまい、弟ダニー・デヴィートは残りカスでできているという凄い設定。
おかげで弟は、しようもない犯罪を繰り返す小悪党に成長、刑務所に収監される。
そこへ生まれて以来会っていなかった兄が現れ、兄を連れ出し、一緒に母親を探すことになるといったお話。
シュワちゃんは全てに秀でた人間だが、ずっと研究の手伝いしかしてこなかったため世間知らずで、すぐに騙されてしまう。
世渡り上手の兄は、しかたなく弟を助けているうちに、その純粋さに触れ、人の優しさを取り戻していく。
それまでのシュワちゃん作品と違って、とんでもない悪人は出て来ず、ほのぼの観れるハートフルコメディだった。
今でこそ日本で「シュワちゃん」の愛称が定着しているが、今作で初コメディに挑戦するまでは、寡黙、怪力、マッチョのアクションスターのイメージで、そんな可愛いキャラではなかった。
今作と日清のヤカンを持ったCM、アリナミンのCM(シュワちゃんが言う「ダイジョーV!」が流行った)辺りの影響が大きいと思う。
ダニー・デヴィートも脂が乗っていた時期で、小狡いながらも憎めないキャラを好演していた。