けーはち

ツインズのけーはちのレビュー・感想・評価

ツインズ(1988年製作の映画)
3.3
完璧な肉体と頭脳を持って生まれたデザイナーベイビーで、人里離れた島で英才教育を受けた純粋無垢なシュワちゃんと、彼の遺伝子の残りカスで生まれ、孤児院でチンピラに育ったハゲチビデブで駄目人間のダニー・デヴィートの似ても似つかぬ双子が共に母親を捜すコメディ。「ドラえもん」の兄妹の設定(同じオイルでも上澄みの薄い部分を使った兄ドラえもんは能力が低く、下に沈んだ濃い部分を使った妹ドラミは優秀)が想起された。最早ここまで真正面から遺伝子・生まれ育ち・見た目をネタにした話は差別的すぎて今時大っぴらには出せないだろうが、この2人に同じ服を着せ、同じ仕草をさせる演出で、コメディとしちゃ勝ったようなもの。2人が邂逅し、幾らかの葛藤の後に互いを家族と認め、補い合って生きていく様子には楽しくも感動的なものがある。