keecoliquorice

光復のkeecoliquoriceのネタバレレビュー・内容・結末

光復(2021年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

凄すぎて、自然とパンフレット買い求めました。(黒い表紙に指紋付いた😓ひーん)追ってゆっくり読みます。詳細、事前情報なしに、信頼の古澤健監督Tweetを読んで、観に行きました。

激しく憤り、あまりの展開に感情が無になり… 観終わったいま浄化されている。

本当にすごい映画を観た。

主演の宮澤美保さん!!息をのむ。
山々の恐ろしき気高さ!
役者さん全員素晴らしく。
心身しびれておる。



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『白夜行』『サクラダリセット』などメジャーで活躍する深川栄洋監督が、パートナーで俳優の宮澤美保さんと、原点回帰の新しい自主映画の取り組み。記念すべきその第一作目!とのこと。

ストーリー は。。。。
大島圭子(42歳)。父は亡くなり、痴呆の母の介護に明け暮れる日々をすでに8年間、長野県で送っている。汚れたジャージのまま毎日がすぎる。。。そんなある日、高校の時つきあっていた横山( 永栄正顕 )と再会、介護経験があるからと何かと手伝ってくれるようになり、暮らしに少し余裕も出て身なりも明るくなっていく。しかし、突然の事件が圭子を襲い、そこからとめどない地獄が始まる。。。。。。

半ばまでは、役所の職員も刑事も病院のヘルパーも… クソな人間に男も女もないな、でもこの男と関わらなければこんなことには… 男に依存するからこんなことに…とワナワナしてた。

のだが、

ただ淡々と、生活しているところへ突然、こんなひどいことある?!という出来事が。なんとか平静を取り戻したと思いきや更なる…。

長野の町の向こうに広がる山々が、ぞっとする美しさで、時折その風景が差し込まれるたび、圭子の身の上のやるせなさが、重く重くなっていき、

あまりといえばあまりな展開に、私の感情はいつしか〝無〟の状態に。

そして、たどり着いた最後の安息の地と思われた場所で起こるのは、さらに想像だにしない結末…!なのに

画面で起こることとは裏腹に、ここで私は心の底から清められた。と同時に自分に驚愕した。こんな気持ちになる映画、今まで体験したことがない。凄すぎた。
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