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光復のsymaxのレビュー・感想・評価

光復(2021年製作の映画)
3.8
"死にたいな......っていうか、なんで生きてるんだろって思うんです…"

"生きていればどんないい事があるんですか?"

大島圭子、42歳…両親を介護する為15年前に東京から長野の実家に戻る…父を看取った後は、生活保護を貰いながら一人で認知症の母を介護していた…"何のために生きているのか"介護に追い詰められていた圭子は高校時代に恋人であった横山と出会う。

圭子をサポートする横山は、圭子にとってかけがえのない存在となっていたある日…

2022年最後に選んだのは、全くもってトンデモなく、強烈に"ヤバイ"作品でした。

自分の夢も仕事も全て捨て、あげくに介護に追い詰められ、疲れ果てた一人の女性に数珠繋ぎで不幸が降りかかり地獄の底に行きついてしまう…そうそれは、母の介護に苦しんでいた時の方がまだ幸せだったのかもしれない…

深川監督が自らの原点回帰として、自主映画として作成した本作ですが、自主映画だからこそ表現する事が出来たダークさなのかもしれません。

観ててモヤモヤするし、主人公圭子も含めて、なんかイライラする登場人物ばかりなのに…面白い…こういう言い方すると人格を疑われるかもしれませんけど…まぁ、大晦日の雰囲気の中鑑賞する作品ではないかもしれません…ずっと口"あんぐり"とさせてましたから…


…さて、今作をもって2022年の鑑賞納めとなります。

今年は、劇場鑑賞106本+動画配信鑑賞4本=110本という事になりました。

異様に動画配信が少なく、この点がNetflixに入るのを躊躇してしまう理由の一つなんですね。

この一年で思ったのは…"やっぱり、映画は映画館で観るのが好き"という…

皆様、この一年お付き合い下さいまして、誠にありがとうございます。
どうぞ、来年もよろしくお願い致します。
では、良いお年を!
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