アルパカメタル

光復のアルパカメタルのレビュー・感想・評価

光復(2021年製作の映画)
3.5
さて思いもよらず『42-50 火光』がとても秀作で、元々はこっちのほうを楽しみにしていた私です。

深川栄洋監督の自主でしか撮れなかった映画sideB。田舎で認知症の母の介護をする主人公。はじめ40分ほどは田舎の土着的な空気も相まって静かに嫌な時間が持続するのですが、そこからの急転直下、不幸、不幸、不幸の乱れ打ち。「そこまでやらなくても」とも思ったのは確か。逆にそこまでやられたら前半までの丁寧嫌な感じを紡いできた印象から、一気に自分の映画を観る脳の切り替えが必要になってくる。インタビューなどを読むと、脚本執筆当時(?)の2018年に実際に起こった事件を詰め合わせてるそうで、また嫌な気持ちにもなる。

そして行き着く先は…。
いやもう最後の最後までびっくりしちゃって心拍数が上がりっぱなしです。こりゃあダークサイドだわ。