ゆうゆ

光復のゆうゆのレビュー・感想・評価

光復(2021年製作の映画)
4.1

ひとりの女性が雪だるま式に不幸を
纏っていき 闇に転がり落ちていくなかで
一筋の光のように垂らされた蜘蛛の糸。
たくさんの苦しみを知るなかで最後に
掴んだ糸の先にあった光

浄化されたような安息の地で知る "こうふく"
の境地では 見なくてもいい雑念や
知らなくてもいい光も確かに存在していて
彼女はこの囲われた静寂に救われ この先も
ずっと穏やかな日々を紡いでいくのだろう

序盤の内容が序の口だったのだと思わされ
る想像もできない怒涛の地獄展開。しんど
さが募るばかりのなかでついに訪れる平穏
とその直後に見せるあの着地に悲鳴をあげ
る間もないほどただただ驚愕(唖然)

ヒロインの俳優さんのしゃぼん玉のように
透きとおった繊細な声が終盤にとても効い
てて このキャスティングも納得だったけど
彼女、監督さんの奥さまらしい。
かなりの消耗する役柄だけど これはだんな
さまとの信頼関係があってこそなのかなと
思えるほんとにすごい、というか やばい
作品でした。
ただ バレンタインに観る映画ではなかった笑
ゆうゆ

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