父親の介護のために27歳で東京から故郷の長野に戻り、父親の死後も8年間にわたって認知症の母親の介護を一人でやってきた42歳の女性が、不幸な出来事の連鎖でますます厳しい状況に陥って行く姿を描く。登場してくるのは悪意を持った人間が多く、主人公にとって前向きな場面もほとんどない映画。面白くは観れた。
この映画、最初は最近多い介護制度への問題提起かと思ったが、後半、長い説教で宗教映画と理解し悪いことのみ強調されていた脚本にも納得、それがまた最後でひっくり返されてビックリ。結局は人間社会の不条理を描きたかったのかな。
