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ブラックナイトパレードのharuのレビュー・感想・評価

ブラックナイトパレード(2022年製作の映画)
3.5
ブラックでホワイトな企業。

人生挫折だらけの日野三春は、ポーソン練馬北口店で深夜バイトに勤しむだけの日々。ところがある晩、黒いサンタクロースに拉致され、サンタクロースハウスに就職が決定。彼はそこで世界中の子どもたちにプレゼントを運ぶブラックサンタとなるのでした。

中村光の「ブラックナイトパレード」の実写化。原作は1巻だけ読んで最高に面白かったので、こちらも鑑賞。自分の熱量的にちょうど良く楽しめました。
冴えないフリーター設定にはだいぶ無理がありそうな吉沢亮が、ちゃんと面白いのがすごい。顔がめっちゃ綺麗なのに、白目剥いて痙攣してる姿に全く違和感がない。世界のサラリーマンは「お客様の満足度を高める」ことが求められますが、サンタクロースハウスでは、「悪い子のガッカリ指数を上げる」ことが求められ、三春の能力が開花。ネクラな人間には天職です。橋本環奈はさすがで、ヅラなしだとガチで美人すぎて確かにつっこめないし、カイザーに至っては最初誰だかわかりませんでした。トナカイ適正試験の登場シーンをやり切ったのは、さすがエリート!としか言えません。
こういったファンタジーの実写化は、ノレないことが多いので普段あまり見ないのですが、サンタクロースハウスのセットが素晴らしすぎました。たぶんこれで掴まれた気がする。
ストーリーは思いっきり続いてますが、続編の噂が聞こえてこない…
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