東宝全面バックアップによる高校3年生監督の短編映画。
ファーストショット、サングラスと帽子でカッコつけた高校生がカメラに向けて話しかけてくるのを見た瞬間に高校生の頃に友人と一緒に作った短編映像の事を思い出して、小っ恥ずかしさで赤面した。つまりそういう映像です。等身大に初々しくてすっごい凡庸だった。今時なら日本中の映画好き高校生がこういうのを思い付くし作れると思う。東宝が監督の個性を飼い慣らした結果がこれなのか、それとも元々こういう子だったのか。
監督まだ高3だし仕方ないよねとは思うが、カナダじゃグザヴィエ・ドランが19歳で「マイ・マザー」を自主制作して撮ったけど、日本じゃ18歳の高校生が最大手配給会社やシナリオセンターの支援を受けて売り出し中の若手主演でこういうのを作るって思うとこの国全体の幼稚さに思いを馳せてしまう。いやドランと比べるなという話だけど。
だから監督というより、その後ろの大人達の問題だと思う。あとどうせやるならケチらずもう少しお金をかけてあげて欲しい。
でもなんか・・こんな大真面目に批判してる自分がすっごい大人げないって思っちゃう・・はい、すみません。
