フランス・マルセイユを舞台にした戯曲を映画化した作品です。『マリウス』『ファニー』『セザール』からなる「マルセイユ３部作」の第２作目にあたります。フィルマークスには『ファニー』と『セザール』は登録されてないかと思ったら登録されました。良かった。『マリウス』で船乗りになってしまったマリウス。そのマリウスからの手紙を待つファニーとセザール。ファニーはマリウスの恋人でセザールはマリウスの父親です。二人はマリウスへの想いを共有しています。ファニーが向かう教会の場面あたりからかなり切なくて涙なくは観れませんでした。

港町のマルセイユを舞台に、小市民の哀愁を描いた戯曲を映画化。

海に憧れるマリウスを引き留められなかった恋人のファニーは中年のパニスと結婚を決意します。

パニスはマリウスの父の親友です。親子程の年の差婚に、何で？と思いましたが彼にもささやかな願いがあった事がわかります。ファニーがずっとマリウスの事を忘れられない事は多分パニスはわかっていると思うと、やるせないです。

マリウスが一時寄港してファニーに会いに来た時追ってきた父セザールとパニスが鉢合わせするラストシーンがとても感動的でした。

ファニーが子供を産むとき男の子を周りから期待されていたのがちょっと苦々しかったです。

観ました。