高橋一彰

いまダンスをするのは誰だ?の高橋一彰のレビュー・感想・評価

5.0
こちらの作品は、シンガーソングライターの
樋口了一さんが演じる主人公の
パーキンソン病を抱える中年サラリーマンが
仕事で周囲から信頼を失い、辞令を下され、
家族からも見放され家を出て行かれるなど、
人生のどん底を味わうも、
葛藤をしながら、少しずつ自分自身と向き合い、さらけ出しながら
仕事仲間や家族との関係も改善していき、
自身も本当の自分を
取り戻していくという物語です。

はじめは他人のせいばかりにしていた
主人公でしたが、
物語中盤から少しずつ変化の兆しが見え始め、
最初と最後では見違えるくらい変化しています。

私は主人公が後半から、
「自分から逃げず、自分のできるところから
少しずつ行動していく姿勢」に惹かれました。
「このまま大団円に向かっていくのかな?」
と思いましたが、
物語の最後の手前で、まさかの出来事が生じ、
内心ハラハラしましたが、
最後の最後で「良かった〜」とホッとしました。

正直なことを言いますと、
最初は「知り合いが関わっているから」
という理由で観た映画ですが、
いい意味で期待を裏切られました。

内容も心揺さぶられるもので、
久しぶりに「良い映画を観ることができた」
と上映終了後に感じました。

作品に出演された方々は他にも、
主人公の上司役に忍風戦隊ハリケンジャーで
ハリケンレッドを演じた塩谷瞬さん、
主人公が通うパーキンソン病の
コミュニティの仲間役にSHAZNAのIZAMさん
そのコミュニティにダンス講師として
主人公にダンスを教えるダンス講師役に
杉本彩さんなど、実力派の俳優さんたちが
集結し、制作されました。

お世辞でもないくらい最高の映画でした!ぜひ一度、劇場で「いまダンスをするのは誰だ?」をご覧ください!
高橋一彰

高橋一彰

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