南アフリカに来るまで、文字通り「ワインを知らなかった」ジンバブエ人のソムリエたちが、ワインのテイスティング世界大会で優勝を目指す姿を追ったドキュメンタリー。
ジンバブエ人としての誇り、ワインへの真摯な気持ちが、彼らの言葉や目線からとにかく伝わる。
世界大会の様子や、ソムリエとしての力量、そこに至るまでの練習の映像はもちろんのこと、
南アフリカに亡命した彼らの葛藤や、母国ジンバブエへの想い、将来の展望を含めて、彼らの強い気持ちが描かれており、予想以上に濃厚な作品だった。
まるで陽気で軽やかな甘いワインを想像して飲んだら、渋くて重みがあって深い味わいだったなって思うような。見応えあり。
ワインの味わいで「心が故郷へ飛んだ」という言葉がとても良い。
ジンバブエから南アフリカに亡命って、最初は全く知らない話だったけど、貧困・失業・死の危険、どれも彼らには現実の話。
家族を守る為・稼ぐ為に 働く中で、たまたまワインに出会い、魅せられ、プロとしての力を持ち、そこに夢を乗せて。
真摯に向き合う勤勉な彼らに、すごく勇気とパワーをもらえた！
