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花のうず潮のcsmのレビュー・感想・評価

花のうず潮(1958年製作の映画)
5.0
読ませない気概を感じる洒落た黒文字オン桜、860万都民の物語をネオンが盛り上げる。小屋で待つ偽手紙で堕ちてくひづるさん、ブルジョワお嬢さんの気まぐれラブ茉莉子、京に父に琴にがんじがらめの小山明子。囚われの女たちにハッキリしない松竹男が無駄に悩んだり浸ったりでイラつかせて楽しすぎ。イギリス土産のブランコ時計は茉莉子のように忙しなく、京女ってだけでピリッとスイッチ入って赤いお召し物で研究室参上。建築事務所の文字もスクッと槇だけが気持ち良いほど鈍感野郎。チェックのティーカップかわゆい。テレビ塔で「こわいくらい」とか言ってる小山明子を突き落とすイメージに囚われる大木実、忙しそうに顕微鏡見たりも良い。チェックのシャツ似合うバーテン大泉とセキチエむつ子の三人が2階でガチャガチャしてるとこ混ざりたい。アンタはシンデレラだよってひづるの嫁入りで髪整えてやる桜むつ子…最高。涙。しかし青山宏さんってば宮城千賀子とも…ですかそーですかってあのシーンも好きすぎる。ひづるさん高廣さん益子でお幸せに。
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