やっぱり圧倒的に絵のタッチが良かった。所謂"スパイダーバース以降"に括られるアナログ描きコミックをアニメーションに再現した作風になるけど、「スパイダーバース」はマルチバースの表現でアートスタイルを目まぐるしく変化させたり、キャラクターの自身や内面を表現するような抽象的な色使いや描写を選択するけど、「タートルズ」は"アナログコミックに見える世界"をあくまで貫徹しているので映像に特撮のような再現の快があった。ときおりキャラクターがクレイアニメに見えるような絵の瞬間もあって、「特撮の映像的な気持ち良さをCGで実現」は「レゴ・ムービー」以来の映像だった。
タートルズは最初のアニメと何度かやってるアニメ＆実写の映画版しか知らないけど、リブートとして無駄がない。ミュータントたちの出自をまとめて、スプリンター先生は父役で、エイプリルもティーンエイジャーで、シュレッダーは次回へ続く...。ただちょっとヒーローオリジンとしてまとまりが良過ぎてバズりきらなかったのも分かる気がする。
