あおよ

ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!のあおよのレビュー・感想・評価

4.0
ある科学者が生み出した"どろどろ"は生物が人間よりも強いものに変化する。そんなどろどろを浴びたカメたち、-ミュータント・タートルズ-は人間から隠れて生活をしていた。彼らが望むもの、それは人間と変わらない生活。
人間に受け入れられたいタートルズたち、ヒーローになることを目指し謎の犯罪組織撃退のため戦いへと繰り出す。

生きづらい世の中だとしても世の中や相手を否定するのではなくて認めてもらえるように努力すればいつか上手くいく

ずっと生きる場所が下水道で、薄暗い世界、雰囲気で進んでいくのだけれども理想の世界が現実になった時、下水道の中でも明かりや日差しが照らしタートルズの見る世界を明るくしていってくれる。暗闇に光が射し込む様はこの作品を通しての変化。
タートルズに希望しかなくて見ていてくらくならないし作品自体スッキリとしていた。
「スパイダーマンスパイダーバース」のような絵が動いているかのようなアニメーションなのだけどスパイダーマンよりも荒さがあってスパイダーマンはコミックが動くような感じだがミュータントは書いた絵が動いているような雰囲気でした。

ミュータントが憧れるものの一つに「青春」がありミケランジェロはアベンジャーズエンドゲームのハルク[マーク・ラファロ]の話をしたりドナテロの携帯の着信音がBTSだったり進撃の巨人が好きだったり現代の若者のようだった。ミュータントたちが学生で世の中という学校で地位を上げてみんなに認めてもらう構成的には学園もののような構成なのかなと思ったり思わなかったり。
進撃の巨人、AKIRAが出てくるのですが、日本のアニメへのリスペクトなのかァ〜と思ったり

こういう大衆向け映画は本当に弱くてしっかり感動させられました。よかった。協力シーンが!(?)トビー版スパイダーマンのようなあの!シーン!

ヨシキさんが言っていたんですが、
序盤ミュータント達をいじめたりした人間たちのデフォルメが効いててキツい人相の人間ばかりなのだけどもラストのその助けてくれる人たちも同じデフォルメで、善の人間のイメージと違うというのが、タートルズたちの存在自体がそういう風にしか見られないっていうところから今回やってくれて嬉しいと仰られていて、それはすごいなと思いました
あおよ

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