クリーム

湯道のクリームのレビュー・感想・評価

湯道(2023年製作の映画)
3.7
内容はベタ中のベタ。でも風呂は素晴らしい!と言うのが伝わる風呂好きには嬉しい作品。残念ながら私の住む辺りには、あの様な趣のある銭湯はありません。だけど改めて、お風呂や温泉のある日本文化は素晴らしいと思えました。風呂好き以外の人には、どうかな?でもホッコリすると思います。
風呂の温度43度は熱いなぁ。

建築家の史朗は仕事が上手く行かず、弟の悟朗が経営する実家の銭湯まるきん温泉に帰って来た。史朗は不動産屋と銭湯をマンションを建て替える計画をねります。 しかし、住み込みで働くいづみや常連客と接するうちに銭湯や日本のお風呂文化を愛する様になって行くのでした。



ネタバレ↓



ボイラー室でボヤ騒ぎが起き、悟朗が入院する事になり、 史朗は仕方なく弟の代わりにまるきん温泉の店主として数日間を過ごします。
やって来る常連の老夫婦、定食屋の夫婦、一番に来て歌う女、その息子、自宅のお風呂が工事中の横山等。湯の沸かし方を仙人に教わりながら、彼等の様子に癒されて行く史朗。
紆余曲折あって、ラストは、まるきん温泉を残します。

お風呂に入れる事は、当たり前ではなくて、水の恵みに感謝し、お湯を沸かしてくれた人へ感謝する。掛け湯をしてから入る、湯を溢れさせない様に静かに入る等、回りへの配慮が暗黙の了解で繰り返される。当たり前だけど素敵な事。
肝心の“湯道”はコメディに寄りすぎて胡散臭く、正直どうでも良かったかな。
私は元々温泉が好きで、週に2度は、必ず温泉施設に行きます。現在はサウナの為に行っている現状ですが、やっぱりお風呂も大好き。幸せを噛みしめて入らなければと思いました。

桶を鳴らして夫婦が、合図し合うエピソードは良かったです。
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