KojiTakeuchi

ドキュメンタリー映画 岡本太郎の沖縄 完全版のKojiTakeuchiのレビュー・感想・評価

3.9
入り口は岡本太郎だが、これは紛れもない地域のドキュメンタリー。岡本太郎の著作を発端に彼が訪れた人・風土・文化を写す。
琉球信仰の象徴的な舞台・久高島でシャーマニズムの一端に触れることができた。
岡本太郎のパーソナリティは唯一、ノロという神女のおばあさんの表情に表れている。というかもうそれだけで十分だと言うことなのだろう。折口信夫などが撮った彼女の写真と岡本太郎のそれは確かに違っていた。
好奇心は純粋であれば純粋であるほど、それは神であり人でありモノ、事を思い知るということだ。そこには学問的に理解することもジャーナリズム的にセンセーショナルになることも及ばないものがあったと思える。