すごくニコニコできる映画だった。
観終わった後、少しだけ原作を読んでみたけど、映画のちひろさんの方がより好きかも。
小さな港町の弁当屋さんでお弁当を売る、元風俗嬢ちひろさんと、奔放なちひろさんに魅せられて?ちひろさんと交流する人々の話。あと過去のちひろさんの物語も。
こんな生き方してみたいなぁとか。
こんな人に背中を押して欲しいなぁとか。
時間や社会に縛られない、自由に映るちひろさんに憧れたり恋したりしてしまうんだろうなぁと思った。
説教臭いわけでもお世辞でもない、あるがままに物事を眺めるちひろさんは、何となく達観していそうで、それでいて満ち足りた場所に居場所が見つけることが苦手なところは、何だか寅さんを見てるみたいで、愛らしくも切なかったし、確かに会いたくなった 笑。
有村架純ちゃんなのが良かったのかな。
キツ過ぎもせず、それでいてヤサグレ感もない存在感が、チラ見したコミックよりちひろさんをフワフワとマイルドにしてくれていて、コミックより親しみやすかった。
ラストシーンの感じ、とっても素敵。
石井裕也監督の「ハラがコレなんで」とか「ショムニ」っぽいなぁと思って観てたらショムニの原作者の作品だったとは。
いい言葉が沢山あったので、レンタルされたらまた観たい。