漫画よりも、抒情的な感じなのがやや気になったけど原作とは別の良さがあったと思う
居場所がない状態が1番居場所があるように感じてしまう感覚が強い自分としては映像作品の方がシンパシーを感じた。
バイト先の歓迎会とかがちょっとしんどかったり、常連として覚えられたくないから行くたびにメイクとか服装変えてみたりして、
かと言ってその周りの人たちに馴染んで一緒に居るのも嫌いじゃないんだけど。
それについては脇役たちの芝居のおかげで漫画よりあの空気感が伝わってきたなあ。
漫画との違いは、いわゆる邦画っぽい撮り方でやっちゃうと説教臭さが滲んじゃう瞬間がちらほらあったところかなと…素敵なセリフが多いからこそ余計に。
コメディすぎず、ハートウォーミングな感じも出しすぎず、でもあくまで映画だからセンセーショナルなカットも忘れず…と作品自体に明確なジャンルを含ませないよう、アンニュイで曖昧な雰囲気を欠けさせない意識を持ってどのシーンも丁寧に作られていると思った。
けどそれが頑張ってるように感じてしまって、ちひろさんのスタンスとのアンバランスさみたいなのはあったかも。
今泉のいつメンがいつも通り出てきてウケ。
エブエブがアカデミー賞取ってる傍ら、日本ではこの漫画が映画化されているというのも、日本らしいね。
1番泣きそうになったの、永井さんのママチャリのアームカバー見た時だった。あれは泣く。