このレビューはネタバレを含みます
手を繋ぎたいけど自分からは繋げなかった
躊躇っていたらそれに気付いて繋いでくれた
あのシーン無性に泣きたくなったなあ
幼い頃とはいえ、孤独を隠す強いちひろさんを知っているからこそ、あまりにも無防備な孤独…握り返された手の力強さがこちらまで伝わってきた
「同じ星」という表現
人に対して直感的につながりを感じる瞬間がある一方で「同じ家」に住んでいても何もつながり合えない孤独ともどかしさがずっと続いていくようなこともある
そして「同じ星」の仲間を求めながら、いざ手に入ってしまうと求め続けていたいと思う人もいる
ちひろさんが師匠に対してかけた言葉は自分自身への言葉だったのかもしれない
そんな人もいる
そう思うことで一人一人が少しだけ世界を広くできたなら、と思う
そしてちひろさんもいつか多恵さんのように「同じ星」の誰かを優しく見守ってあげるんだろな
自分もそうでありたいと思う