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ちひろさんのapapattiのネタバレレビュー・内容・結末

ちひろさん(2023年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

・有村架純をとにかく可愛く撮るぞ感は感じる。ライティングとかめっちゃこってるよね??あとソロの横顔とか多い。

・画面が有村架純だけで持つほどかわいい。すごいね。

・ストーリー的には強い違和感はなかった。ひとつひとつの要素が弱くて、必要だったのかと言われるといらなかったかも、とおもうくらいのレベル感。

・師匠を埋めるシーンとか、ラーメン屋のくだりとか、本編にあんまり関わってないし、セリフ的な強度もあまりないから、これ挿し込んでどうしたかったんだろうというのはある。
ちひろさんのもつ異常性とその背景の解説、なのかな?こういうダークな面もありますよ的な。確かにここがないとベース音のない音楽みたいな、薄さがでる?

・とあるレビューでこれは美人だからできること、女のことを分かってない、男の理想を描いただけ、というのがあった。ちょっとそういう違和感はあった、かも。

・ラスト手前で、登場人物がみんな集まってお団子パーティしてるところが、食堂かたつむりとダブって嫌な予感がした。流石にあそこまでひどくはなかったけど、「ちひろさんが繋げた縁です✌」感をちょっと感じてしまうくらいにあの大団円の描き方はトラウマである。

・実際ちょっと半端な気はして、オカジ来れたん?とか、金魚屋何しに来たん?とか、集まるか〜ってほんとになる?みたいなメンツではある。上記のちひろさんすごいでしょ感の演出の一幕だな感。でもガテンの兄ちゃんやまことの母をむりやり突っ込んでこなかったのは偉いと思う。そいつらは来ないだろというギリのラインをちゃんと見てる。それやったら食堂かたつむり。理想のオンナ。

・宝の地図もマクガフィン的になるかなぁとおもったら早々に回収されてしまった。オカジとべっちんが窓際で漫画読んでる画は良かったね。これ撮りたかったんだろうなぁ。

・名前とか目的とかはウソかもしれない、目を見ればわかるよ、なんつって〜は良いよな、と思う。風俗の面接のときもそうだけど、言ってることに振り回されない、実際見て自分で判断する、はいまの時代そうだよなぁ、と思う。

・若干ズレるけど、近頃流行りの映画を早回しで見る人も、話は合わせてくれるだろうけど、そこから感じたものや他の映画との関連性みたいなものを、共感することはできるか、じっくりレビュー向き合う時間取ってるかというとそんなことはないだろうしなぁ。わかった気になる、は難しいよね。

・オカジの家、やだなぁ。ちゃんとキレてよかった。あと、なんでまことの家で泣いたのかと思ったけど、母と喧嘩した後だからか。やきそば、味したのかもね。その後元気に花見来てたから、何らかの和解はあったんだろうけど。陶芸いったのかなぁ。

・親がしたいことを間接的に押し付けて感謝を強要するとか、こどもを勝手に想像してこいつはこんなことしないと思うとか、そういうのは多かれ少なかれあるよなと親としては思うな…。気をつけようね

・まあでもレビューにあったとおり、、ちひろさんが美人じゃなかったらギリ成り立ってないか…?どうだ…?という気もする。いや、いけるか…?ギリいけるか…?行けるけど、映画としてはちょっとつまらなかったかもな、とは思う。

・ただのメンヘラ女、とはちょっと違ってる??どうだ??うーん。ここが許容できる量だったから、全然作品としての悪い印象はないかも。金魚屋をお父さん認定するとかなぞだけど、人に同じ星の人だと思った、と伝えるのはかなりコミュニケーションとしては高度だし、良い悪いではなくて気が合ってる、という認識を合わせる点では非情によさそう。

・あなたは一人でも孤独を手放さないでいれる人よ、というのがセリフとしてはすごく良いと思うのだけど、孤独と向き合う、とはどういうことだったのか。

・親子それぞれが、みんな孤独の形として追いやられていて、なのかな。愛されてようとも孤独を感じる二組のこども。べっちんは追い出されてるから孤独なのかな。こども同士をくっつけた?としたらなんなんだろう。かれらに孤独の向き合い方を教えた???それがちひろさんにとっての孤独を手放さない方法??

・総じて悪くなかった、あまり強い刺激はいらないなぁと思ったタイミングにはハマってた、有村架純がかわいかった。
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