釈然としてないものもありつつも、雰囲気はめちゃくちゃ好きだった。
ちひろさんが言う「同じ星の人」が何を指すのかが、いまいち掴めなかったけど、ちひろさんの同じ星の人たちの共通点は「どんな人であろうと、目の前の人間にありのまま接して優しさを向けること」そして、「孤独であって寂しさを抱えていること」だったと思う。その人が持つ本質を共有している人たちを「同じ星の人」っていうのかな。
「どんな人であろうと、目の前の人間を否定も肯定もせずありのままで接して優しさを向けること」がいかに難しいことかは、生きていて日々実感する。自分もそういう人でありたいなと思う。
あと、弱い人にならなんでもしていいと思ってる人たちをしっかりと否定していたのも、この映画の好きなポイントだった。
ただ、この映画で描かれる最も最悪で胸糞ポイントと言ってもいいオカジちゃんの家庭環境について、特に何もなく散らかして最悪なまま終わっていったのは好きじゃなかった。もちろんあれはすぐ解決するようなものではないけれど、なんらかの希望のようなもの(一応描かれてはいるけど、あんなのじゃ足りない)があってほしかった。