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リベンジ・スワップのkuuのレビュー・感想・評価

リベンジ・スワップ(2022年製作の映画)
3.8
『リベンジ・スワップ』
原題 Do Revenge.
製作年 2022年。上映時間 118分。
ある出来事により学園の女王の座から転落した女子高生と地味な転校生が、互いの敵に復讐するため協力するコメディー。
作中、新入生歓迎の日、一人の生徒が小説『危険な関係』を読んでて、今作品、校長役のサラ・ミシェル・ゲラーは、スティーヴン・フリアーズの『危険な関係』(1988)を現代風にアレンジした『クルーエル・インテンションズ』(1999)に出演してた。
また、今作品エレノア役のマヤ・ホーク&🦎(茶色)。
マックス役のオースティン・エイブラムスは背景にいる主人公以外、その他大勢『男子B』くらいで丁度良いくらい。
大してイケメンではないかな。

大切な人にだけ送ったはずのあるプライベートな動画の流出によって、名門私立校に君臨する女王の座から引きずり降ろされてしまったひとりの女子高生。
自分だけが責められ、大人しくしていることを余儀なくされてしまう。
それでもこのままやられっぱなしは我慢ならない。
そこで偶然に出会った転入生の地味な女子とこっそり手を組み、お互いの敵に復讐することを思いつく。
バレずに復讐するにはこの手しかない。。。

今作品を見る前は、あまり深刻に考えすぎず、ワイワイ見るよな作品(勝手な想像ですが)やと思てましたが、独り見ても面白かった。
嵌まるとは思わなかったけど、嵌まりました。
サイコな捻りが個人的に嵌まる要因かな。
みんな楽しく演技もしてたと見てとれたし。
カミラ・メンデスは、自信満々な黒髪の少女ドラマシリーズ『リバーデール』でヴェロニカ・ロッジと同様、今作品を見事に演じきっていました、リリ・ラインハートが今作品に出演し、共演してたらもっとあがってたかな。
他のキャストもこの世界を見事に作り上げてた。映画的な傑作を期待するのではなく、コカ・コーラとビターチョコと共に一緒にオモロイ復讐劇を楽しめた。
映画的にクールで、現代のラブコメ・復讐劇に新鮮さを与えてくれました。
私立学校の退学した人気少女ドレア(カミラ・メンデスが演じるがクールでキュート)が、敵に復讐するために転校生エレノア(実生活じゃ父にイーサン・ホーク、母にユマ・サーマンと美形DNAを隠しきれないマヤ・ホークだが今回の役は。。。エエ演技してた笑)と密約を交わすなんてテレビドラマにもなりそう。
今作品の個人的に上手いと思った点は、二人の主人公を紹介するときの鋭さであると思う。
この2人は、憧れたり愛したりするような理想的なキャラではなく、本当に味方しにくい2人の小悪魔、若しくは魔女たちやけど、その知的?な描写によって、彼女らの親密なグループの一員になってしまう(しかも小生は女子的目線で)ちゅう錯覚すら覚えた。
それは、カミラ・メンデスとマヤ・ホークの2人のよい演技に大きな要因があるんやけど。
ちなみにら彼女たちはティーンエイジャーとしては少し年上やけど、十代の世界に魅了させることに成功してると思う。
また、今作品のブラックユーモアのその味は、我々が画面上で見るものに様々な、淡い薫りの中毒を提供し、それらの瞬間は本当に強力やったし、ジェニファー・ケイティン・ロビンソン/セレスト・バラードのオモロイ脚本によって生成された驚きがあったかな。
今作品は、標準設定した青春コメディジャンルの象徴的な映画を通過しているという感覚は避けられないと同時に、現在属している提案が供給されているその映画への完璧なトリビュートとして受け取れる。
『ハード・キャンディ』(1999)、
『クルーエル・インテンションズ』(1999年の車が遠くへ走り去るラストショットは、『クルーエル・インテンションズ』ラストショットに似てる)、
『ヘザース/ベロニカの熱い日』(1988)、『ミーン・ガールズ』(2004)、
『モテる男のコロし方』(2006)、
『恋のからさわぎ』(1999)、
『クルーレス』(1995年) 学校の駐車場には、『クルーレス』シェール・ホロヴィッツにちなんで、ホロヴィッツと書かれてた等々。
今作品のサウンドトラックには、これらの映画から多くの象徴的な曲が収録されてるのも考えると他のクラシックなティーンの復讐劇への賛辞は間違いないかな。
しかし、今作品が完璧な映画でないことは明らかで、疑問の残る決断もいくつかあります。
しかし、その中心核においては、脚本家が最終パートを提案する方法を除いては、それらは非常に取るに足らないことかなぁと。
その決断は、彼らが最初に素晴らしい方法で構築したすべてを自己満足で終わらせるというもので、彼らが到達したいすべての大衆を満足させるために自分自身を封じ込めようとしたような感じを与え、それが複雑な感情を残すものでした。
重要なのは、大胆で、驚きと知性ある映画であること、そして、その扱い方を知っているものは完全にエレガントに行われ、正しいことをするために自らを制限するものは、おそらく最も疑わしい決定であること。
しかし、このNetflixの新しい作品を見て、ポップという映画文化の中で最も象徴的なサブジャンルの1つを大切にし続ける価値はあるんかな。
小生自身のコンディションもあるとは思いますがオモロイ作品でした。
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