おざわさん

ディヴォーション:マイ・ベスト・ウィングマンのおざわさんのレビュー・感想・評価

3.9
朝鮮戦争の最前線で育まれた、人種の差を越えた友情を描いた真実の物語。

まだ黒人パイロットが珍しい時代に、抜群の操縦技術で最前線に立っていたジェシー・ブラウン(ジョナサン・メイヤーズ)。

いくら操縦が上手くても、敵だけじゃなく味方からも差別による攻撃を受けながら、誰も信用できずに孤立していました。

別の部隊からジェシーのいるVF32部隊に配属されてきた、白人パイロットのトム・ハドナー(グレン・パウエル)は程なくジェシーと意気投合します。

やがて朝鮮半島で中国を後ろ盾に攻勢に出る北朝鮮を抑える作戦のため、空母に着艦するテストを受けますが、慣れない機体に苦労するジェシー。

着艦を補助する旗をよく見ろというトムに、これまで散々な目にあってきたのに白人を信じろというのか?と言うあたり、考えられない苦労をしてきた事が分かります。

そんな中でも仲間の兵士のために命の危険を顧みず、危ない任務をやり遂げるジェシーの献身(デボーション)と、墜落してしまったジェシーを救おうと自ら不時着して駆け付けるトムの友情(マイベストウイングマン)には胸が詰まります。

それにしてもこの頃はまだプロペラ機を使ってたアメリカに対して、北朝鮮はすでにジェットエンジンのミグを使ってたなんてね〜。